戦争と法 2015 8 16
東南アジアには、マレー半島という長大な半島があります。
マレー半島の北西部は、ミャンマーの一部、
中央部と北東部は、タイの一部、
南部の大部分は、マレーシアという大きな半島です。
(ウィキペディアから引用)
書名 国防音痴が国を滅ぼす
著者 豊田 有恒 祥伝社新書
早速、この本から引用をしましょう。
もし、外国軍からの侵略に直面した時、
私的な権利(民法上の権利)ばかり振り回していたら、
防衛ができなくなる。
歴史上、先例が、いくらでもある。
1941年12月8日、マレー半島北端に、日本軍が奇襲上陸したが、
イギリス人のゴム園の所有者たちは、
園内へのイギリス軍の立ち入りを拒否した。
そのため、イギリス軍は、
有効な防衛陣地を構築できず、敗退を重ねて、
日本軍の南下を加速させてしまった。
(引用、以上)
有事の時に、民法上の権利を重視した結果、
イギリスは、貴重な植民地を失うことになりました。
なぜ、日本軍は、マレー半島を南下したかというと、
オランダの植民地だった「オランダ領東インド」、
つまり、現在のインドネシアを目指したのです。
インドネシアは、石油や天然ガスが豊富です。
第二次世界大戦が始まる前は、
東南アジアは、欧州諸国の植民地でした。